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留年宣告を受けました

こんにちは

 

 「留年した」という文章ってどの時系列を指しているかよくわからないですよね.単位が認定されずその学年をもう1度繰り返すことが確定した瞬間なのか,その繰り返した学年が終わったときのことなのか.

 その点では「留年しそう」という文章は時系列がわかりやすく,確実に「その学年をもう1度繰り返す前」のことを指していることがわかります.

 

 僕の今の状態は少なくとも「留年しそう」ではなくなりました.悪い意味で...

 

 「単位が認定されずその学年をもう1度繰り返すことが確定した」ので,なんでこうなっちゃったかなーと反省しながらこれまでの大学生活を振り返ります.

 

 

 

 

1年生前期

 授業開始日を間違えて,初日の授業を知らぬ間に切ります.は?この時点で今後の大学生活がかなり不安になりました.

 

 そして,友達ができません.新入生の知り合いを作ろう会みたいなものにことごとく出ていなく,自分から他人に話しかける勇気もありません.「まあひとりでもなんとかなるでしょ」と思っていたのですが,大学生活で友達がいないというのは余程強い人間でもない限り詰みます.このことを詰んでから知りました.履修登録のこと,授業開始までのイベントのこと,授業開始日のことはすべて自分で把握しておく必要があります.

 幸いにも学科の授業が始まった時に出会いがあります.前の席に座っていた学生が,僕の書いたアンケートの名前をみて「ツイッターのアカウントこれでしょ」と告げてきます.彼と仲良くなり,彼伝いでいろいろな人間と出会います.

 人との出会いに,感謝______

 

 それから割と生活は順調だったのですが,GWが明けたあたりからいろいろと考え込んでしまい学校に行かなくなります.たぶん五月病というやつです.1か月半くらいの間あまり学校に行かない日々が続きます.7月の頭くらいからまた学校に行き始めるのですが,時すでに遅しといった感じで単位が死にます.明らかに出席日数が足りてないのとか,明らかにテストの出来が悪いのに単位が出た授業もあって「なんだこれ」となっていましたが,最初の1か月まじめにやっていた貯金だと思ってありがたく受け取りました.

 

 

1年生後期

 1番順調だったと思います.1年前期で何も学べなかった解析学を教科書読み込んで前期に授業でやったところまでは理解して,後期の解析学にもついていけておもしろかったなーと思いました.

 

 僕が所属する学部では「英語コミュニケーション(英会話の授業)」と「英語リテラシー(座学の授業)」の2種類を1年の前後期併せて4つとらないといけません.しかし,TOEICで規定の点数以上を取るとそのうちの何個かを単位認定という形で消すことができます.

 僕は偶然にも前期に受けたTOEIC IPテストで規定以上の点数を取っていたので,後期の英語コミュニケーションを消すことにした(コミュ障なのでできるだけ会話型の授業は避けたいから)のですが,英語リテラシー初回の授業で「この授業の目標は英語を理解することではなく楽しく話せるようになることです」みたいなスライドを見せられて「?????????」となり,僕が単位認定によって出なくてよかった英語コミュニケーションの授業はガッツリ座学という話を友達に聞き「??????????」となりました.結局英語リテラシーは15回中2回くらいしか行かず単位を落としました.

 

 

2年前期

 2年生が始まりました.2年生が始まる前にアルバイトとAtCoderを始めました.競技プログラミングを始めたことにより,起きてる時間は常に競技プログラミングの問題の考察をすることになります.これがかなり最悪で,これのせいで学業と生活習慣が破滅します.

 決して勘違いしてほしくないのは「悪いのはすべて僕で,競技プログラミングは節度を守ってやればとても面白いコンテンツ」ということです.

 競技プログラミングをやってたおかげで,数学科で開講されたプログラミングの授業で大学生活初の秀という成績がでました,やったね!

 

 

2年後期

 再履修の英語はリテラシーでもコミュニケーションでもいいというガバガバルールなので,2年後期で英語リテラシーを履修しようとするのですが,履修登録をしようとしたら英語の登録期間がすでに終わっているという罠.なんでミスったかというと,周りの友達は1年生の時に1発で取っている,ないしは2年前期までに取り終わっているという状況だったので英語を取り残しているのは僕だけだったんですね.

 

 相変わらず競技プログラミングに熱中し,生活が壊れています.半分も出席していないような授業でもとりあえずテストを受けに行ってなぜか成功しちゃうみたいなのが3つくらいあったきがします.

 

 

3年前期

 カリキュラム上必修の授業は2年生までで,必修・選択のそれぞれの単位を3年後期までに揃えないと留年が決まります.つまり,2年前期に取るべき授業の再履修を3年前期で落とすと(少なくとも)その時点で確定です.

 

 結果から言うと,再履修で負けます.

 2年後期にもプログラミングの授業があったのですが,皆欠席・テストの出来もビミョウというフルコンボを決めたのにもかかわらず良という評価が出ました.その先生が持った線形代数の授業が再履修のうちの1つだったので完全に甘く見て,それを落として3年前期で留年が決まりました.

 逆に,他の「これが落ちて留年になるかもしれない」と思った科目は普通に通っていて,しっかり勉強したと思っていた(留年になるかどうかは直接関係ない)科目が落ちてそれも少しショックでした.

 

 

その後

 留年が決まる瞬間ってマジでこんな感じなんです.

youtu.be

 「まあさすがに単位出てるんじゃない?」みたいな気でいたら落ちていて,頭が真っ白になった覚えがあります.

 

 成績が出てから1週間くらい留年したことを引きずっていたんですが,時間が経つにつれあんまり気にしなくなりました.母親から「どこかにいってしまったんじゃないか」と本気で心配されたんですが,さすがにそこまで思い込んだりはしませんでした.

 

 柄にもなく7月末に3日間のインターンに参加したんですが,その会社から「めちゃくちゃよかったよ,ぜひうちの会社受けて」みたいなメッセージや「10月から22卒の面接あるから受けない?」ってメッセージがPaiza経由で3件くらい来ました.留年確定した次の日には「10月〇〇日に面接やるよ,当然応募するっしょ?」みたいなメッセージがきたのですが,「留年したので来年普通の枠で応募します」という旨のメッセージを送りました.一生懸命就活をしている友人曰く,これはどうやら内々定というやつらしく,大きな獲物を逃したなーといった感じです.

 

 3年後期が始まってすぐに助言教員と面談があって(これは留年が決まったからとかではなく定期的にあるもの),その数日後に「線形代数の救済措置がとられるかもしれません」というメールが来たのですが,「企業からの誘いを蹴ってしまったのでそのまま留年します」という返信をしました.

 

 別に数学が嫌いというわけでは断じてないのですが,正直学びたいものと今学んでいることが少し離れているなと思っていたので大学を辞める考えがないわけでもなかったのですが,「大卒と高卒じゃ給料にだいぶ差が出る」みたいな話を聞いたり,数学科の卒業研究で計算機のゼミが去年からできたりしてそれに参加したいと思ったので学校をやめるのはやめました.

 

 

最後に

 数学科には「線形代数ε-δ論法は最低限できるようになったほうがいい」みたいな言い伝えがあります.これは本当にその通りで,線形代数の授業についていけないのはもちろんのこと,様々な分野で急に行列が顔を出してきて先生方も「当然これは知ってるよね?」みたいな感じで授業を進めるので線形代数でつまずくと死にます.本当に線形代数はしっかりやったほうがいい!!!!!!

 それから,当たり前ですが留年はしないほうがいいです.僕のように天から降ってきた内々定をドブに捨ててしまうことになる人はもう見たくないです.

 そして,学業以外の何かに打ち込むときには休学という手もありだったのではないかと思っています.国立大学の場合には無料で休学ができるらしい(僕はしたことがないのでわかりません)ので,研究や開発だけでなく,そういう制度がある以上「ゲームを本気でやるために休学する」みたいな理由があってもいいんじゃないかなと思っています.

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました

この記事を読んで留年する人がひとりでも減りますように

 

RedSpica